ECサイトを運営するまでの流れ

pixta_32791184_SECサイトとは、WEB上で行われる取引(=イーコマース)、すなわち『電子商取引が出来るサイト』のことを指します。ECサイトは大きく分けると店舗型とモール型の2種類がありますが、今回はあくまでも店舗型に絞ってのお話をしたいと思います。

まずはECサイトを作らなければなりませんが、方法としてはいくつかあります。何もない所から作る場合もあれば、既にあるシステムを利用して作る場合もあります。しかし、既存のシステムを利用する方法が一般的でしょう。フルスクラッチでECサイトを作るというのは費用的に莫大になるだけでなく、メンテナンスなども含め大規模なスタッフィングが必要になるからです。

既存システムを利用した一般的なECサイトの構築方法としては「ASP」「オープンソース」「パッケージ」という3つの方法があります。この中で、ちょっと異質なのが「オープンソース」です。オープンソースは無償で公開されているため費用が掛かりませんが、公開元と商契約を結ぶわけでもないので、バグがあったとしても自己責任でどうにかするしかありません。サーバーの提供もないので、これも自前で用意します。つまり、かなりの知識が無ければオープンソースを利用したECサイト構築は難しいのです。その点、「ASP」と「パッケージ」は月額は掛かりますが、それらの対応は提供元ベンダーがしっかりと管理・サポートしてくれます。

「ASP」は様々あり、月額数千円~数万円までありますが、その金額相応の機能しか提供されないと思ってください。よく売っている商品も店舗も違うのに似たような印象を受けるECサイトがありますが、同じASPで作られているのでしょう。スペック面だけでなく自由度も低いため、オリジナリティは出しづらいです。その点、「パッケージ」であれば基本スペックは高く、自由度も高いECサイトが作れます。ただし費用が数十万円~数百万円までと高くなります。やはり費用とスペックは比例すると考えて下さい。高額だが大手ECサイトがこぞって使うようなecbeingというパッケージならサイト公開後のマーケティング支援まで行ってもらえたりするようです。

これ運営開始までの流れです。それ以降は商品の在庫管理や売上管理などの日常業務が必要になってきます。顧客へのサポート業務も重要です。集客できた顧客から商品に関する問い合わせもあるでしょう。顧客の疑問や不満の解決も、サイトが支持され運営を続けていくための重要な業務です。ECサイトは作るまでも大変ですが、作った後の日々の運営も大変です。そこまで見越して開発を計画するようにしましょう。