今いる顧客にリピーターになってもらうには何が必要?

マーケティングにおいては顧客情報を獲得することが非常に重要となっています。顧客情報を取得しておかないと新規顧客の開拓はもちろん、既存顧客を繋ぎ止めておくことも難しくなってしまいます。顧客情報を精査してみると意外にシンプルなところに需要があることに気づきます。

例えば調理器具メーカーの顧客の中にはその器具を使ったレシピ本が欲しいという方がいます。レシピはインターネットなどで検索すれば簡単に見つけられるため、調理器具メーカーとしてはあまり重要視していないこともありますが、その器具を使ったレシピをメーカーから発信すれば器具の売り上げが上昇する可能性もあります。レシピを発信することにはそれほど大きなコストがかかるわけでもありません。ただそのアイデアに大きな価値があるということです。レシピをインターネット上で公開するならば、そのページにアンケート項目などを付けておくことでさらなる顧客情報の取得に繋がります。

昨今では顧客情報を企業間で共有する動きが広がっています。顧客に関するパーソナルなデータは共有することができませんが、年齢別の購買情報やサービスの利用傾向などはある程度共有することができます。利用する層が異なっている場合は顧客情報を共有することに大きなメリットがあります。それまで自社の商品を購入していなかった層を開拓するヒントが隠されているからです。もちろん、同じような商品を提供している他社と顧客情報を共有するわけにはいきませんが、競合していなければ何ら問題はありません。そこからコラボレーションに繋がったりする可能性もあります。業務提携とはまた違った形での協力となり、相乗効果を生み出すかもしれません。